なぜFOMC後にドル円は急落したのか?

昨日の深夜にFOMCがあり、0.25%の利上げがありました。その結果を受けて、ドル円は急落しました。通常利上げがある場合、ドル円は上昇するのが普通ですが、なぜ昨日は下落したのでしょうか?それを解説したいと思います。

 

まず、昨日のFOMCの結果は、利上げの内容は0.75%から1%への0.25%の利上げでした。これ自体はドル円の上昇圧力となりますが、この分の利上げは発表前からドル円に織り込み済みでした。

 

トレーダーたちの視線は、その後の利上げのペースに注目が集まっていました。トレーダーたちは、今年中にあと3回利上げというタカ派の予想をしていましたが、蓋を開けてみると今年中にあと2回(おそらく6月と12月)しか利上げがなさそうだという内容で失望売りとなりました。

 

では、どうやって今年の残りの利上げ回数がわかるのでしょうか?

 

それは、FOMCで声明と同時に発表されるいわゆるドットチャートを見ればわかります。(FRBのホームページにあります。

 

それが下図です。

 

DOTchart2017-03-16

 

二箇所に赤字で「注目」と書きました。ます、今回0.25%の利上げで利回りは1%になっています。そして、最初に赤の矢印をみると、2017年には多くのFRBメンバーが1.5%の利回りを予想しています。ということは0.25%の利上げを今年中にあと2回ということですね。もしこのドットがもう少し上にズレていて、あと3回の利上げを示唆いればドル円は上昇したでしょう。

 

さらに次の2018年のところ(2番目の矢印)を見てみましょう。これをみると、だいたい2.25%くらいのところにドットが集まっています。なので、2017年にあと2回利上げして1.5%になり、2018年に2.25%になるということは、来年2018年も3回利上げがあるとFRBメンバーは予想していることがわかります。

 

つまり、

2017年 今回の1回+あと2回の利上げ

2018年 3回の利上げ

 

というわけです。

 

今後、経済指標の良し悪しによって、この利上げのペースの予想が変化した時は、ドル円に大きく影響を及ぼします。

 

今後の利上げのペースに注目したいですね。

 

 

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