アップル(Apple)の今後の業績と株価の予想・見通し(さらに株価は上昇するか?))

米国株のアップル(Apple)の業績とスマホ市場を取り巻く環境を調べて、今後の業績と株価の予想(見通し)をしたいと思います。アップル(Apple)社は時価総額世界最大の会社です。主力商品はiPhone, iPad, iTunes, マッキントッシュなどです。アップル製品は日本人にはとても人気があります。アップル商品を持っている人も多いのではないでしょうか。

 

アップル(Apple)は、今は亡きスティーブ・ジョブズがパソコンの開発で立ち上げた会社です。アップルは強力ライバルのウィンドウズとは一線を画したマッキントッシュパソコンで存在感をだしていました。そして、10年ほど前からブレイクしたスマートフォンの「iPhone」の大ヒットで収益を拡大し続けています。

 

さて、早速ですが、アップルのこれまでの業績の推移をみてみましょう。

 

アップル(Apple)の業績の推移

アップル(Apple)の一株あたりの売上(緑)、EBITDA(青)、純利益(赤)の推移を見てみましょう(下図)。

Apple売上利益2017-10-20

売上が2010年以降急激に伸びていますね。これはスマホ市場を席巻しているiPhoneの伸びのおかげです。さらに注目したいので、売上高に対する純利益の割合が大きいことです。あとでも述べますが、アップル(Apple)の利益率の高さは特筆すべきことです。

 

次にキャッシュフローの推移をみてみましょう(下図)。営業キャッシュフロー(青色)、投資キャッシュフロー(赤色)、財務キャッシュフロー(黄色)を示しています。

Appleキャッシュフロー2017-10-20

最後の年の2016年を除いて、営業キャッシュフローは順調に増えています。また、投資キャッシュフローも営業キャッシュフローで賄える範囲にあり、しっかり儲けた金を投資に回していることがわかります。

 

最後の年の2016年が売上高も純利益も営業キャッシュフローも少し落ち込んでいますが、これはiPhoneの販売が一巡したことだ原因と思われます。今年また、新しいiPhone 8とiPhone Xが販売されますので、また業績は戻ると予想されます。

 

アップル(Apple)のセグメント別の業績

 

さて、アップル(Apple)のセグメント別の業績を調べて、利益の源泉を調べましょう。次の図が製品別の売上高です。一番左の列から2016年、2015年、2014年の売上高が示されています。(アップル(Apple)の年間報告書よより)

アップル製品別売上2017-10-20

アップル(Apple)の売上高の半分以上がiPhoneの売上が占めています。まさにiPhoneはアップル(Apple)のキラーデバイスですね。また、2016年にiPhoneの売上が前年に比較して落ち込んでいます。このiPhoneの売上の落ち込みが、2016年に業績が悪化した原因であることがわかります。

 

次にアップル(Apple)の地域別の売上高をみてみましょう(下図)。

アップル地域別売上2017-10-20

iPhoneをはじめとするアップル(Apple)商品は、やはりアメリカが最大の市場となっています。そして、ヨーロッパ、中国、日本で大きな売上を叩き出しています。しかし、アップル(Apple)は高価なので、まだまだ新興国には裾野が広がっていないことがわかります。

 

スマホ市場の分析と今後のアップル(Apple)の成長可能性

スマホ市場の現状を分析して、これからのアップル(Apple)の業績の成長余地(可能性)を予想してみましょう。

 

次の図がスマートフォン市場のOS別のシェアを表しています。青色がアンドロイドスマートフォンで、オレンジ色がiPhone(iOS)のシェアを表しています。

世界スマホ市場シェア2017-10-20

この図を見ると、ここ数年でアンドロイドとiOS(iPhone)以外はほぼ絶滅状態になりました。

 

日本では、iPhoneのシェアが7割程度と非常に高く、iPhoneは大人気です。ところが、世界的に見るとiPhoneのシェアはそれほど高くなく、2016年にはiPhoneのシェアは世界的にはわずかに13%です。これは、新興国など所得の低い国では、安価なアンドロイドが好まれているという事情があります。

 

次の図が、国別のトップシェアのOSを表しています。蒼色がiOS(iPhone)が最大シェアの国、緑色がアンドロイドが最大シェアの国を表しています。

地域別スマホシェア2017-10-20

この図で、どの地域でiPhoneが売れているのかがわかり、非常に興味深いですね。上図に見るとわかる通り、iPhoneが売れているのは、北米、西ヨーロッパ、オーストラリア、日本などの所得が高い国です。一方、アンドロイドが人気の国は、南米、アジア、西ヨーロッパなどの所得が低い国です。

 

見事に二分化していて非常に面白いですね。新興国の人口の方が圧倒的に大きいので、世界的に見るとアンドロイドのシェアが大きくなっていることがわかります。

 

ただ、今後新興国が豊かになってくると、安価なアンドロイドではなく高価なiPhoneが売れていくことも十分に予想されます。アップル(Apple)の業績は成熟(飽和)状態にあるわけではなく、成長余地がまだまだ十分にあることがわかります。

 

アップル(Apple)の時価総額、資産、売上のバランス

さて、アップル(Apple)の時価総額、総資産(純資産)、売上高(純利益)から主要な指標を計算してみましょう。これを調べることにより企業の全体像を把握することができます。

 

最新(2016年)のアップル(Apple)年間報告書などを見ると、以下のことがわかります。

 

時価総額:852ビリオンドル

総資産:321ビリオンドル(自己資本:128ビリオンドル)

売上高:215ビリオンドル(純利益:45ビリオンドル)

 

これから主要な指標を計算すると以下のようになります。

 

自己資本比率:39%

売上高利益率:20%

ROA:14%

ROE:35%

PER:18倍

PBR:6.6倍

 

これらの主要指標の数字をみて気づくことは、売上高利益率が非常に高いことが目につきます。iPhoneをはじめとするアップル(Apple)は利益率が高くて、儲かりやすいビジネスであることがわかります。これはアップルのブランド力により、アップル製品を高値で売ることができているからですね。ブランドの力はビジネスでは重要ですね。

 

あと、もう一つ目立つのが、アップル(Apple)のPERが成長企業にしてはあまり高くないことです。これは、今後のアップル(Apple)の成長が限定的と考えている投資家が多いということでしょう。

 

アップル(Apple)のこれからの株価の見通し

これまでのアップル(Apple)のファンダメンタルの分析を踏まえて、今後の株価を予想してみましょう。

 

下図はアップル(Apple)の株価の推移です。

Apple株価2017-10-20

2010年以降、アップル(Apple)の株価は急上昇しています。これは、もちろんアップル(Apple)の業績が伸びてきたことによるものです。

 

実際にアップル(Apple)の株価(緑)と理論株価(青)を比較したものが下図です。ここで、理論株価は、一株あたりの純利益を15倍したもので計算しています。

アップル理論株価2017-10-20

株価と理論株価の推移は見事に一致していますね。アップル(Apple)の株価は、業績に完全に連動するように動いていることがわかります。

 

アップル(Apple)の株価自体は、ほぼ適正水準か若干高めといったところでしょう。

 

今後のアップル(Apple)の株価ですが、一旦調整する場面はあるでしょうが、まだまだ上昇していくと予想されます。理由は、iPhoneの主戦場がまだ豊かな先進国に限られており、今後新興国に広がっていくと予想されるからです。

 

今後、新興国が豊かになっていくと、先進国だけでなく新興国からもiPhoneの需要が出てきて、さらにアップル(Apple)の業績を押し上げるでしょう。

 

アップル(Apple)の投資は、今は様子見か打診買いをして、一旦株価が調整したところで買っていくのが良さそうです。投資する株価水準としてはPERで15倍程度のところで120ドル位が一つの目安となるでしょう。

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