来週のドル円・日経平均の相場展開予想(2016・7・17)

今週のドル円は、大幅に円安になりました。105円のレジスタンスを超えて上昇しています。多くの投資家やトレーダーもこの大幅な円安には驚いているのではないでしょうか。この大幅な円安の理由とされているのが、7月12日(火曜日)に安倍首相がバーナンキFRB前議長と会談したことが伝えられたことです。

 

バーナンキといえば、前FRB議長で、リーマンショック後の米国経済を救うために米国の金融緩和を推し進めた人物です。ヘリコプターベンとの異名をとって、「ヘリコプターから札束をまけ」といった筋金入りの金融緩和派(ハト派)の人物です。過去に、デフレで苦しんでいた日本に対して、「お札を刷って、ケチャップでもなんでも買え」といったとも伝えれています。

 

現在のところ、アベノミクスによる金融緩和が働かなくなってきて、日銀総裁の黒田さんをはじめ金融緩和派の旗色が悪いですが、このタイミングで、安倍首相がバーナンキFRB前議長と会談したということで、市場に大きなインパクトがありました。安倍首相が外国要人を権威づけに政治利用することはこれまでも度々ありました。今回、バーナンキと会談したということで、日銀のさらなるバズーカ金融緩和があるのではないかという市場の疑心から大幅な円安になっています。

 

さて、ドル円、日経平均の分析をして今後について予想したいと思います。

 

ドル円の分析

ドル円の週足チャートを見てみましょう。

ドル円週足

以前からドル円は100円から105円のレンジになると言っていましたが、先週一瞬ドル円が105円を超え106円を付ける場面がありました。現在は100円から105円のレンジに戻って、104円後半を揉みあっています。(上記のチャートは昨日の夜中の時点のチャートなので、レートが105円台ミドルになっています。)

 

私自身はこれほど早く105円に戻るとは思っておらず驚きました。今後のポイントとしては、この105円のレジスタンスを超えて上昇トレンドに入るのか、また100円〜105円のレンジに戻るのかということです。

 

さて、次はドル円の先物市場のポジション動向を見てみましょう。7月12日(火曜日)の時点のポジションの偏りが土曜日に発表されています。

 

ドル円先物ポジション

7月12日(火)の時点で、円ロングのポジションが4万7千枚と、少しポジションが減っています。今週の後半でポジションがさらに減っていることが予想されます。

 

ポジション動向を見ると、また再度ドル円が下落する余地がありそうです。

 

来週のドル円ですが、節目の105円を抜けるか、100円から105円のレンジに戻るかが焦点となってきます。どちらかというと、100円から105円のレンジ内に戻っていく展開を予想しています。理由としては、今回の円安の原因となっている安倍・バーナンキ会談が、この後の円安トレンドを作っていく材料としては弱いということです。

 

再び、100円から105円のレンジ内に戻った場合、100円のサポートを抜けて90円台に突入する可能性が高くなると思います。

 

ドル円の取引戦略としては、判断が難しいところですが、どちらかというとドル円をショートする戦略にしたいと思います。105円を抜けてグングン上昇するようであれば損切りです。

 

日経平均の分析

日経平均の週足チャートを見てみましょう。

日経平均

日経平均EPS(一株あたりの利益)は1,193.77円です。日経平均はこのEPSの14倍から16倍のレンジを推移することが多いので、先ほどの日経平均EPSの値を14倍、16倍すると16712円から19100円です。金曜日の日経平均の終値が16497円なので、企業業績から見た適正価格の下限に戻ってきた感じです。日経平均はまだ割安水準ですが、前ほどの「とても割安」という感じではなくなってきました。

 

この後の日経平均の動きですが、ドル円相場との相関が強くなりそうです。具体的にはドル円が105円のレジスタンスを抜けて円安に向かっていけば、日経平均も1万7千円台に向かっていきそうです。

 

ドル円が100円から105円の間のレンジに戻った場合は、1万6千円後半に乗せて1万7千円台にいくのは難しいと思われます。

 

来週の日経平均先物の取引戦略としては、日経平均は様子見をして、ドル円の動向を見てからエントリーしても遅くないと思います。

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