来週のドル円・日経平均の相場展開予想(2016・8・21)

先週のドル円は、短期の日足でのサポートであった101円を割り込み円高が進みました。一時、ドル円は100円を割り込んだものの先週末の終値で100円台の前半(100円20銭辺り)まで戻しています。

 

今後、ドル円が100円をブレークして円高が進行したいくかどうかですが、多くの市場関係者はこのまま円高方向に進むことを予想しています。この先円高が進むかどうかは、次の3つのことがポイントになると思います。まず1点目は、アメリカが利上げをできるのかどうかです。2点目が、日銀がさらなる金融緩和に踏み切れるかです。3点目が中国あたりを震源とする金融不安が再燃するかです。

 

1点目のアメリカの利上げですが、これは今月の8月17日(水)に発表されたFOMC議事録によると、多くのメンバーが追加利上げに慎重であることが明らかになりました。米国の利上げは米国の経済指標次第ですが、最近の米国の経済指標を見ると微妙なものが多いだけに、なかなかすんなり利上げとはいかなそうです。なのでこの点は、円安方向への向かい風となりそうです。

 

2点目の日銀のさらなる金融緩和ですが、これは前回すでに小出しで緩和をしています。黒田日銀総裁も政策の小出しはしないと言っているので、こちらもあまり期待できそうにありません。なので、このことも円安方向にすすみにくくしています。

 

最後の点ですが、このブログでも何回も書いていますが、中国の債務問題がずっと燻ったままになっています。どこかの段階で、またこの中国の金融不安が再燃する可能性が高いです。この手の債務不安は2011年あたりのユーロ経済危機の時と同じように燃えては消えて、燃えたは消えたといった感じで、何回も繰り返す傾向があります。この秋あたりにもまたこの手の経済危機問題が再燃するのではないでしょうか。これも円高への圧力になります。

 

以上の3点すべてが円高への圧力になっていますので、この先は少しづつ円高に向かっていくと予想しています。ただし、後でも言いますが、急激な円高ではなくて、じわじわ円高に進むと予想しています。

 

ドル円のチャート分析

それでは、いつもの通りにドル円の週足チャートを見てみましょう。

ドル円週足

 

ここしばらく、ドル円は100円〜105円のレンジにいましたが、先週になってレンジの下限の100円を一旦ブレークした後に、また100円台に戻しています。この先、この100円のサポートを死守することができるかどうかがドル円の行方の鍵になります。この100円をしっかり割り込んでくると、今度はこの100円がレジスタンスになってドル円のレンジが96円から100円の間に移動すると思われます。

 

ドル円のポジション動向

次にIMM先物市場におけるドル円のポジション動向を見てみましょう。

 

ドル円ポジション

先週の火曜日(8/16)の時点で円ロングが56000枚とさらに溜まってきました。そろそろポジション的に、円ロングは一杯一杯になってきた感じです。このポジションの偏りから見ると、円高に進むとしても、一気に下落することはないと思われます。今後はジリジリと円高が進むと見ていますが、ポジション的には短期的には何かの拍子に一気に円安方向に巻き戻す可能性にも注意したほうが良いでしょう。

 

今後のドル円の取引戦略ですが、ドル円ショートを基本としたいと思います。ただ、ポジションを見ても一気に円高がガンガン進むことは考えにくことから、突っ込み売りは避けて、戻り売りに徹したいと思います。特に何かの拍子で一時的に円安に巻き戻した時はドル円ショートで攻めてみたいと思います。

 

日経平均のチャート分析

さて、次に日経平均(先物)の週足チャートを見てみたいと思います。

 

日経平均

 

株は、企業業績の分析が欠かせませんので、日経平均EPS(一株利益)を見ると先週の金曜日の時点で1,198.10円です。日経平均はEPSの14倍から16倍の間のレンジを推移することが多いので、そのレンジを求めると、16773円〜19169円になります。先週の終値で日経平均は16545円なので、企業業績から見た日経平均の適正レンジの下限にいます。

 

今後ですが、日経平均はドル円次第になると思われます。トヨタとはじめとする輸出企業は、来季のドル円レートを引き下げ始めており、今後企業業績が悪化しそうです。日経平均は、しばらく16000円台を揉みあうことが予想されます。

 

日経平均先物の取引戦略ですが、こちらの方は様子見にしたいと思います。日経平均が急落する場面があれば下値を拾っていきたいと思います。

 

来週は、26日には米国の4―6月期の実質GDP改定値が発表されます。また、25―27日の日程でジャクソンホール会議が開催されますので注目です。

 

最後に中長期な話ですが、そろそろダウやS&P500などをはじめとするアメリカ株が最高値で天井も近いと思われます。今後1、2年の間に大きく調整する場面もあるのではないかと予想しています。その時は、大きく米株を買い増していきたいと思います。(その時は、花王などの日本の優良銘柄も買いたいですね。)

 

それでは来週も頑張りましょう。

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