来週のドル円・日経平均の相場展開予想(2016/10/29)

先週のドル円、日本の株式相場は上昇トレンドでした。特にドル円は105円のレジスタンスを突破してさらに円安方向に上昇しそうな雰囲気です。ただ、金曜日の深夜に次期大統領のクリントン氏のメール流失問題が再び蒸し返されることになりリスクオフで少し円高方向に戻しています。

 

今回の円安には、米国債の利回り上昇が大きく影響しています。下図が10年物の米国債の利回りの10年にわたる長期チャートです。

米10年国債2016-10-29

 

このグラフを見ると米国債は長期の下落トレンドです。ただよく見ると、右端の赤丸にも示した様に、直近では上昇しています。もう少し短期の下記のチャートで見てみると、最近の米国債の利回りの上昇がよりはっきり見えます。現在の利回りは1.84%です。

 

米10年物国債短期チャート2016-10-29

国債利回りが上昇する原因としては大きく分けて2通りの場合があります。

 

一つ目は経済活動が活発になり、国債が売られて、株などのリスク資産に資金が移動する場合です。この場合国債が売られますので利回りは上昇します。(債券の価格と利回りは逆相関の関係にあります。)

 

もう一つ目は、その国に信用不安などが起こり国債のデフォルトの可能性から国債が売られて利回りが上昇する場合です。最近だと、ヨーロッパ債務危機の時のギリシャやイタリアの国債利回りの値動きが思い出されます。

 

現在の状況は、信用不安ではなく経済の好調を背景とした利回り上昇です。これに伴って、日米間の国債利回り差に敏感なドル円は上昇しています。

ドル円2016−10−29

ここ数ヶ月、100円〜105円のレンジ内を推移していましたが、ここにきて105円のレジスタンスを抜けてさらに上昇していきそうな雰囲気です。先週、一時は105円ミドルまで円安が進みましたが、クリントンのメール問題を受けて金曜日の終値ではまた104円台に戻しています。この後、週末の終値でしっかり105円を抜けると円安方向にトレンドが転換しそうです。

 

次に、IMMの通貨先物のドル円のポジション動向見て見ましょう。

 

ドル円ポジション2016-10-29

先週の火曜日の時点で円ロングが4万4千枚溜まっています。もしこのポジションが巻き戻された場合は、強い円安トレンドになりそうです。

 

年内の米国の利上げがかなり確実視されています。この利上げに強い影響力がある米国雇用統計の発表が、来週の金曜日(11/4)にあります。予想では17万5千人の増加が見込まれていますが、もし20万人を超えるような展開になれば、さらに円安になりそうです。

 

ドル円の来週の取引戦略としては、大きくトレンドが出た方向についていく戦略をとりたいと思います。キーポイントになるのが105円のラインです。105円のラインを抜けて円安上昇するのか、105円で跳ね返されて再び円高になるのかの瀬戸際ですね。どちらかに賭けるというよりは、伸びていく方向に素直についていくのが良いと思います。

 

次に日経平均の週足チャートを見てみましょう。

日経平均2016-10-29

最新の日経平均のEPS(Earning Per Share:一株あたりの利益)は1,178.02円でした。日経平均はこの14倍から16倍のレンジを推移することが多いです。なので、EPSの14倍、16倍を計算すると16,492円から18,848円になります。現在の日経平均が17,446円ですので、企業業績的にみて丁度良い適正水準にあると言えます。特に割高でも割安でもないでしょう。

 

ただ、最近日経平均はだいぶ割安水準で推移してきましたので、少し割高に見えるかもしれません。

 

ここからの日経先物のトレードは難しいですね。基本的にはドル円の動きとの相関が高そうですが、、、日経先物のトレード戦略としては様子見としたいと思います。

 

来週は、米国の雇用統計の結果を注視しましょう。

 

それでは、来週の頑張りましょう。

 

 

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