沢井製薬の現状と今後は?

沢井製薬の業績を調べて、今後の株価予想をしたいと思います。沢井製薬は、ジェネリック医薬品のメーカーで、老齢者の増加と、新薬からジェネリック医薬品への政策転換から、今後の成長が期待されています。

まず、沢井製薬の基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。

沢井製薬を3つの側面(2015年3月期)から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、PL面(損益計算書)、BS(貸借対照表)、時価総額です。この3つの側面を見るのは、売上高、総資産、時価総額絶対値が大体同じオーダーになり、互いに比較すると会社の大雑把な全貌がわかるからです。

 

(1)PL(損益計算書)

売上高 1050億円、 純利益 140億円 (海外0%、売上高純利益率13%)

(2)BS(貸借対照表)

総資産 2000億円、  自己資本1200億円 (ROA 8.5%、ROE 13.2%)

(3)時価総額 2500億円 (PER 15.4、PBR 2.0)

 

従業員数は1400人です。なので、従業員一人当たりの売り上げは、7500万円で、従業員一人あたりの純利益は100万円です。従業員の平均年収は760万円です。

 

印象は、売上高純利益率が10%を超えていて高いですね。この傾向はここ数年変わっていないので、売上高利益率の高さは、特別利益の影響ではなさそうです。ライバル会社の日医工の売上高純利益率と比較しても、倍近く高いので、経営効率が良いようです。

 

今後、ジェネリック医薬品は、新薬からジェネリック医薬品への政策転換と老齢人口の増加から、成長市場とみられます。売り上げが今後とも上がっていくことは確実に思えますが、懸念は今後もこの利益率が維持できるかどうかです。

 

薬値は、国に管理されているので、国の財政逼迫とともに、ジェネリック医薬品の薬値が引き下げられる可能性は大きそうです。

 

このあたりの国の政策に今後の沢井製薬の株価も左右されそうです。

 

ただ、デフェンシブ株なので、安くなったところを買ってホールドしておきたい銘柄ですね。