米国株のスターバックス【SBUX】の今後の業績と株価の予想(見通し)

米国株のスターバックス[SBUX]の業績と市場環境を精査し、今後の業績と株価の予想をしたいと思います。

 

スターバックス(Starbucks Corporation)は米国のナスダックに1992年に上場した、世界最大級のコーヒーチェーンです。日本でもおなじみで利用されたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

スターバックスの落ち着きのある高級・清潔なイメージの店舗づくりは、他のコーヒーチェーンとは一線を画すものがあります。

 

本社は、アメリカのシアトルにあり、緑色のおなじみのロゴが印象的です。また、コヒーだけでなく、甘味の飲料や菓子パン、ケーキ類も販売しており、甘いもの好きな女性にはとても居心地の場所ではないでしょうか。

 

さて、早速スターバックスの業績の推移をみて、今後の株価の見通しを立ててみたいと思います。

 

スターバックスの売上高、利益、キャッシュフローの推移

スターバックスの一株あたりの売上高(緑色)、EBITDA(青色)、純利益(利益)の推移を見てみましょう(下図)。

スターバックス売上利益2017-10-10

スターバックスの売上高(緑色)は順調に右肩上がりに上昇していますね。業績は力強く成長しています。

 

上図で、EBITDA(青色)と純利益(赤色)だけを取り出したものが下図です。

スターバックス利益2017-10-10

EBITDAも純利益も順調に伸びていますが、両方とも2014年に一時的に大きな落ち込みがあります。これは、米食品大手クラフト・フーズ・グループとの契約トラブルで、その賠償金の支払いによるものです。これは一時的な損失なので、心配しなくて良いでしょう。

 

2014年の一時的な落ち込みを除けば順調に、利益も伸びていっていることがわかります。

 

次にスターバックスの営業キャッシュフロー(青色)と投資キャッシュフロー(赤色)について見てみましょう(下図)。キャッシュフローは、実際の現金の流れを表すので、会計操作が可能な利益と違いインチキができないので、これをチェックしておくことは重要です。

スターバックスキャッシュフロー2017-10-10

営業キャッシュフロー(青色)と投資キャッシュフロー(赤色)がワニの口のような形に広がっています。これは、営業キャッシュフローの伸びと同時に投資キャッシュフローも(マイナス側に)拡大していることを示しています。これは、典型的な成長企業のキャッシュフローの形で、営業して入ってくる現金をガンガン投資に回していることがわかります。

 

スターバックスの財務状況

スターバックスの財務状況を確認したいと思います。時価総額と総資産と売上高はどの企業もだいたい同じくらいの大きさ(オーダー)になるので、これらを比較すると企業の財務状況と株価の関連が見えてきて有用です。

 

(2016年の決算書から)

時価総額:79ビリオンドル

総資産:14ビリオンドル(自己資本5.8ビリオンドル)

売上高:21ビリオンドル(純利益2.8ビリオンドル)

(1ビリオンドルは、1ドル百円とするとおよそ1000億円です。)

 

この表から、簡単にROA(純利益/総資産)とROE(純利益/自己資本)を計算すると、それぞれ20%と48%で非常に高い値です。また売上高利益率(純利益/売上高)は13%と、こちらも高いです。これらの数字を見ると、スターバックスは驚異的な高い利益率を誇るビジネスをしていることがわかります。飲食業にしては異常に高い利益率と言えるでしょう。

 

スターバックスが高利益率を誇っている理由は、同社が単にコーヒを売っているだけではなく、店の雰囲気や安らぎ空間として店内を演出して、エンターテイメント性を持たせることに成功したからでしょう。スターバックスは他のコーヒーチェーンとは一線を画した、安らぎ空間の演出に成功したコヒーチェーンのブランド化に成功しています。このブランド戦略により、商品の単価を高くすることを可能にし高利益を維持しています。

 

スターバックスの今後の成長余地

現在、力強く成長しているスターバックスですが、今後どれくらいまで成長するでしょうか?出店数の推移をみて、今後の予想(見通し)をしてみたいと思います。

 

下図が、スターバックスの決算書から引用した出店数の推移の表です。下図を見ると、アメリカ、アジア、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)、その他の地域に分類されています。ここで各地域の上段に書いてあるCompany-operated storesがスターバックスの直営店で、下段に書いてあるLicensed storesがフランチャイズ店です。

スターバックス出店数2017-10-12

まず、最初に気づくのは、アメリカに最大の数の店舗があり、次にアジア地域で多くの店舗があることがわかります。日本でも、次々とスターバックスが街に出店してきていることを実感している方も多いのではないでしょうか。そして、年々、世界中の地域で着実に店舗数を増やしていることがわかります。アメリカ以外の店舗はまだまだ出店余地があり、成長余地が十分あることがわかります。

 

次に、スターバックスの各地域での店舗数の増減の表をみてみましょう(下図)

スターバックス新規出店数2017-10-12

どの地域もどの年も店舗数は純増ですね。ただし、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)の地域では、直営店からフランチャイズに店舗経営形態を移行しているようです。

 

地域別の売上高を見ると、アメリカが74%、その他の国が26%です。なので、これからもっと海外展開を加速し、さらに成長する余地は十分にあると思われます。その他の国の売上がアメリカと同じ程度になったと仮定すれば、それだけで、売上が1.5倍になります。

 

スターバックスの今後の株価の予想(見通し)

下図が、スターバックスの株価の推移です。スターバックス株価2017-10-10
スターバックスの株価は右肩上がりに力強く上がっています。PERは29倍とかなり割高に見えます。これは、スターバックスの成長を1.5倍程度まで織り込んでいる結果と思われます。

 

株価(緑色)と、一株あたりの純利益(EPS)を15倍した線(青色)を表示したのが次の図です。
スターバックス理論株価2017-10-10

一貫して、株価の方が、EPSの15倍のラインを上回っており、単純に考えると割高状態が続いて来ています。

 

しかし、先ほどもみたように、スターバックスは海外でもっと出店数を増やせる余地がありますので、まだまだ成長するでしょう。先ほど解析だと、今後売上が1.5倍までは十分成長できそうですので、現在の株価も成長価値を折り込めば適正価格とも考えれるでしょう。

 

スターバックスへの投資戦略としては、今は割高もしくは成長価値を折り込めば適正と考えられるので、もう少し割安感が出るまで様子見で良いでしょう。もし一時的な原因で株価がPER20倍程度まで下がってくれば思い切って買っていっても良いと思われます。

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