パラマウントベッド(7817)の決算短信をみてみた。

パラマウントベッド(7817)の決算短信(平成27年3月期)(27年5月12日発行)をみてみました。(電子版会社四季報CDーROMと日経会社情報のサイトも参考にしています。)

 

1、会社概要 医療介護用ベッドの最大手です。医療介護等ベッドは高齢化社会で、需要は落ちないと予想されます。
2、貸借対照表 貸借対照表は、バランスが取れています。負債全体400億円に対して、流動資産700億円あり、資金繰りなど問題ないです。また、流動資産にくらべて、固定資産550億円も膨らみすぎず問題なしです。

 

2-1 (自己資本比率の推移)ここ4年ほど、自己資本比率は70パーセントあたりをうろうろしています。自己資本比率は、十分は高く良い印象です。

 

 

3、損益計算書  前年にくらべて、増収減益です。売上が上がっているのに、経常利益が減っていることは気になります。決算短信の説明をみると、医療施設向けの製品販売の落ち込みが原因だとのことです。消費税と診療報酬改定の一時的なものだといいのですが、、、

 

3-1 (総資産経常利益率、経常利益率) 総資産経常利益率は9.1%、売上高営業利益率は13.3%と高くて良いですね。基本的には医療関連の器具販売は、儲かるビジネスのようですね。体が動かなくなったら、介護用のベッドのあるところに行くか、または買うか、レンタルするしかないですからね。基本、景気循環の影響を受けにくと思われます。

 

3-2 (経常利益の推移)ここ3年ほど、経常利益は横ばいです。

 

3-3 (売上債権回転期間、棚卸資産回転期間)売上債権回転期間は、3.7ヶ月、棚卸資産回転は2.0ヶ月です。売上債権回転期間が少し大きいような気もしますが、病院相手なので、債権回収に時間はかかることが多くても、問題ないでしょう。

 

 

4、キャッシュフロー計算書 キャッシュフロー計算書をみると、潤沢な営業キャッシュフローを、投資と財務(借金返済)に回しており、資金繰りも問題なさそうです。

 

 

5、セグメント ベッド販売が、売り上げのほとんどを占める単一セグメントです。海外比率も知りたいのですが、決算短信には書いていないので、ほとんどゼロに近いと思われます。決算短信に、海外進出したいとは書いてあるのですが、、、

 

 

6、理論株価 一株当たりの当期純利益(予想)204円の20倍程度と考えて、利益価値は4080円。また、(一株当たり純資産)*(流動資産ー流動負債)÷ (純資産)を計算して、資産価値は1013円と見積もれます。この2つを足して、理論株価は5093円くらいと見積もれます。現在(5/24)3280円なので、割安水準と考えられます。

 

 

7、総論 この会社の株はまだ持っていませんが、買いを検討していきたいと思います。一つの懸念は海外進出で、これが上手くいくかを注視する必要があるでしょう。

 

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