FXトレード手法(ファンダメンタルとテクニカルの組み合わせ)

このサイトで推奨している安定的に利益を積み重ねるFXの投資手法について解説します。

 

ファンダメンタルとテクニカルの両方の手法を組み合わせてトレードの精度を上げる手法を使います。注目する情報は、次の3つです。

 

  • 週足・日足のレジスタンス・サポートライン
  • シカゴIMM通貨先物ポジション
  • 各国の金融政策などのファンダメンタル

この3つの情報を総合的に判断してトレードをします。それぞれについて解説していきます。

 

週足・日足のレジスタンス・サポートライン

 

テクニカルで重要視するのは、週足、日足でのレジスタンス・サポートラインです。

 

レジスタンスラインというのは、何個かの過去の目立った高値を水平線で結んだラインのことです。サポートラインも同様で、過去の安値を水平線で結んだラインのことです。

 

レジスタンスラインやサポートラインを引くときに重要なのは、自分以外の大勢の人が納得するようにラインを引くことです。

 

このレジスタンスライン・サポートラインの特徴は、そのラインを抜けるまではそのラインの近くで何度も跳ね返されて、一旦ラインを抜ける(ブレイクする)と大きく抜けた方向に動いていくというものです。

 

数あるテクニカル指標の中で、このレジスタンスラインやサポートラインが最も重要な理由は、多くの人がそのラインを見ているからです。例えば、RSIやMACDなどは見ている人もいますが見ていない人もいます。ところがチャートを見ている人であれば、実際にラインを引くかどうかは別にしてほぼ確実にレジスンタンスやサポートラインを意識することになります。多くの人が注目するラインは、値動きに大きく影響しますので、必ず確認する必要があります。

 

また、5分足や1時間足など短い時間足ではなくて、日足や週足などの長い時間足に注目する理由も同じです。5分足や1時間足などは、デイトレーダーは見ているでしょうが、スィングなどもっと長期のトレードをしている人は見ていません。ところが日足や週足などは優秀なデイトレーダーであれば、必ずチャックしています。ということで短い足(5分足、1時間)ではなくて、日足や週足などのレジスタンスラインやサポートラインが重要なわけです。

 

このレジスタンスラインやサポートラインをトレードに役立ていきます。具体的には、この週足、日足で重要なレジスタンスライン・サポートラインに近づいてきたら、ラインを抜けるまでは逆張り、ラインを抜けたら順張りを基本とします。

 

為替レートがレジスタンスライン・サポートラインを抜けるかどうかで、売りと買い(ショートとロング)の判断が逆になります。そこでラインをブレイクするかどうかの判断が重要になります。

 

しかし、抜けるかどうかはテクニカルだけではわかりません。そこで重要になるのが次に解説するシカゴIMM通貨先物ポジションなどポジション情報と各国の金融政策などのファンダメンタル情報です。

 

シカゴIMM通貨先物ポジション

 

チャートのレジサポなどのテクニカルラインとともに重要な指標が通貨先物のポジション動向です。通貨先物のポジションとして注目すべきなのがシカゴIMM通貨先物ポジションで、シカゴ先物市場における主要通貨の投機的なポジションがわかります。
(シカゴIMM通貨先物ポジションは、例えば次のサイトなどで調べられます。)

http://www.forexwatcher.com/cmepos.htm
http://zai.diamond.jp/list/fxmarket/imm

 

先物市場では、商用目的(commercial)と投機筋(Non-Commercial)の建て玉があり、シカゴIMM通貨先物ポジションでは特に投機筋のネットポジションがわかります。例えば、ドル円のロングとショートの建て玉の差などがわかります。

 

必ずしも、シカゴIMM通貨先物ポジションで為替市場の全てのポジション動向がわかるわけではありませんが、その一部として参考になります。

 

通貨先物市場の大きな特徴は、ロングでもショートでも建玉を立てたら、いつか必ず買い戻さなければいけないことです。例えばドル円のロングが溜まっていれば、いつかどこかの時点でドルが売られることが予想されます。

 

このシカゴIMM通貨先物ポジションは以下のようにトレードに活用します。基本的にある方向に(例えばドル円ロング、ドル円ショートなど)にポジションが溜まっていれば、それ以上その方向に動きにくい、またはポジションが解消された時に反対方向に逆流する可能性に注意します。

 

例えばドル円のロングがかなり溜まっていれば、それ以上ポジションを積みます余力がなくなってきているのでドル円は上昇しにくくなっている、または仮にドル円が上昇するとしても上昇スピードが遅いだろうなどと予想できるわけです。

 

また、ドル円のロングが溜まっている状態で、反対(円安方向)のファンダメンタルの材料が出たらポジションが一気に解消されてドル円が売られる等のシナリオも考えておくことができます。その場合、ポジション解消の売りで一気にドル円が下落して相場の転換点になることが良くあります。

 

ポジション動向は、チャートの情報とは別次元の情報なのでチャックは欠かせません。
 

ファンダメンタル情報

 

これまで、チャートの見方、ポジション動向の見方を解説してきましたが、これらの情報とともに最終的な投資判断をするのに欠かせない経済・金融のファンダメンタルの見方を解説します。金融業界ではファンダメンタルのことを「材料」などともいうことがあります。

 

FXトレードをする上で重要なファンダメンタルは、その時々で変わっていきますがその中でも重要なのが「経済・金融の信用不安」と「各国の金融政策」です。

 

各国で経済。金融の信用不安が起こると他のニュースはさておいて、真っ先に金融市場に影響があります。多くの場合リスク回避(リスクオフ)の方向に資産が動いていくことになります。最近の例だと、リーマンショック(2008年頃)、欧州債務危機(2011年頃)が記憶に新しいですね。どこかの国でこのような金融の信用不安が起こると世界中にその影響が広がります。

 

リスクオフ(リスク回避)になると、円は安全資産と思われているので、為替レートでは円が買われることになります。ドル円であれば下落するということです。信用不安の場合、資金の逃避は非常に早いので為替レートも一気に動くことになります。

 

上げ(リスクオン)のスピードよりも、下げのスピード(リスクオフ)のスピードが早いのも、大抵の場合はこの金融の信用不安が原因のことが多いですね、この現象は、相場の格言で「登り百日、下げ十日」などとも言われます。

 

経済・金融の信用不安がない場合、次に重要になってくるのが各国の金融政策です。中央銀行による金融緩和、利上げ、利下げなどがテーマになります。

 

この中でも最も重要なのがアメリカの中央銀行FRBの金融政策です。FRBが金融緩和をすればドル円は下落するし、利上げなど金融を引き締めればドル円は上昇します。

 

日本金融政策でも2013年あたりのアベノミクスで金融緩和をして、かなり円安になりました。

 

基本的に、為替相場は2国間の金利差や金融緩和の度合いに連動するので、この経済・金融のファンダメンタルの材料は常にチャックしておく必要があります。

まとめ

 

これまで、FXトレードに重要な3要素(レジサポ、ポジション動向、ファンダメンタル)を解説してきましたが、実際にFXトレードをするときは、これら3つの情報から総合的に判断してエントリー(トレード)をします。

 

基本的には、ファンダメンタルからエントリーの方向性(買いか売りか)を決めて、チャートのレジサポに為替レートが近づいてきた時にファンダメンタルで決めた方向にエントリーをするという流れになります。そして、その時同時にポジション動向を確認してポジションの逆流などが起こらないかに注意しておくことになります。

 

このサイトでは毎週末にこのFXトレードの手法の解説を、その時の相場の環境に合わせて解説しています。参考にしていただければと思います。