IBMの株価はなぜ低迷しているのか?

米国のIT企業であるIBMですが、ここ数年業績が低迷しています。なぜでしょうか?

 

IBMは言わずと知れた、巨大IT企業ですが、現在はシステムインフラなどを中心にビジネスをしています。特に金融系のシステムが強いようです。また、今後人工知能関連のサービスの「ワトソン」で成長をしようとしているようです。

 

アメリカの著名投資家のバフェットが投資している企業としても有名です。

 

まず、ここ数年の業績の推移を見てみましょう。

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(出典:http://www.gurufocus.com/stock/IBM

左上が売上と純利益の推移です。ここ数年売上が減収しています。なかなかビジネス転換がうまくいっていないようです。

 

右上が現金と負債の推移を表しています。現金が減って、負債が増えています。おそらくワトソン関連などの新規のビジネスがまだまだ収益に結びついていないようです。

 

左下が営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローの推移です。そして右下が営業キャッシュフローと純利益のグラグです。どちらもイマイチ、力強さを感じません。

 

検索エンジンではグーグル、OSではマイクロソフト、スマホデバイスではアップル、クラウドではアマゾンがすでに市場を独占しており、IBMの存在感が薄くなっています。

 

ここ数年間苦しんでいるIBMですが、今後ワトソン関連の人工知能系のビジネスに転換を図っているようです。自然言語処理などの技術ではとても高いものがあるようなので、今後のIBMの業績はこのワトソンなどの新ビジネスが鍵を握っていると思われます。

 

今後を見守りたいと思います。