ビール市場の日本の1位と2位のアサヒグループホールディングスと、キリンホールディングスの業績比較をしたいと思います。
まず、業界一位のアサヒグループホールディングス(2015年12月期)です。いつもの通りに、売上、資産、時価総額の3つ側面から見たいと思います。
<アサヒグループホールディング>
(1)PL(損益計算書)
売上高 1.8兆円、 純利益 +760億円 (海外14%、売上高純利益率4,2%)
(2)BS(貸借対照表)
総資産 1.9兆円、 自己資本8700億円 (ROA 4%、ROE 8.8%)
(3)時価総額 1.6兆円 (PER 20、PBR 1.7)
従業員数は2.2万人です。なので、従業員一人当たりの売り上げは、8100万円で、従業員一人あたりの純利益は345万円です。従業員の平均年収は1025万円です。
次に、業界2位のキリンホールディングス(2015年12月期)です。
<キリンホールディング>
(1)PL(損益計算書)
売上高 2.1兆円、 純利益 -470億円(今年は特別損失があったようです。例年の純利益は500億程度) (海外35%、売上高純利益率 -2.2%)
(2)BS(貸借対照表)
総資産 2.4兆円、 自己資本6600億円 (ROA ー1.9%、ROE ー6.3%)
(3)時価総額 1.3兆円 (PER(予) 23、PBR 2.0)
従業員数は3.9万人です。なので、従業員一人当たりの売り上げは、5300万円で、従業員一人あたりの純利益は特別損失がない例年程度であれば、125万円です。従業員の平均年収は1013万円です。
この2つの会社を比べてみると、売上に対する利益をみても、資産に対する利益をみても、アサヒの方が競争力がありますね。キリンの方は、医薬品にも手を出して多角化をしているようですが、どちらが優良かといえば、やはりアサヒのほうが強そうです。
どちらもデフェンシブ株としての特性をもっているので、安くなったところを長期保有するのは良い株かもしれません。どちらかというと、キリンよりアサヒの方に投資したいですね。
ビール党の皆様はどうでしょう?どちらのビールのほうがおいしいですか?良ければ下のコメントに書き込みをお願いします。