グーグル(アルファベット)とマイクロソフトの企業業績の比較をして、今後の株価の見通しをしたいと思います。
グーグルは最近アルファベットと社名を変えました。一般にはアルファベットという社名よりもグーグルという社名の方が一般的かも知れません。
グーグルはインターネット検索の世界の最大手です。昔は色々な検索サイトがありましたが、今はグーグル一社の独占市場となっています。グーグルマップ、Gmail,YouTubeなどの無料サービスを次々と開始して、サイト利用者を取り込んでいます。広告収入が主な収益源です。最近では、自動運転やIoTなどにも投資をしてさらに成長をしようとしています。
一方、マイクロソフトは言わずと知れたOSのウィンドウズなどを製品化している世界的なソフトウェア開発会社です。法人向けのデータサービスやゲーム機のXBOX、小型のタブレット兼ノートパソコンのSurfaceなども業績を下支えしています。ただし、フューチャーフォーンのモバイル事業は撤退しています。
それでは、ここ20年程度の両社の業績の推移を見てみましょう。一株あたりの売り上げと純利益を表示しています。上の図がグーグルで、下の図がマイクロソフトです。
両方の会社ともに売り上げは順調に伸びています。しかし純利益の推移をみてみると違いがあります。グーグルの純利益は売り上げの伸びとともに順調に伸びています。ところが、マイクロソフトの方は売り上げは伸びているにも関わらず純利益が2012年以降停滞しています。
業績の推移をみると、グーグルの方に軍配が上がります。
次にグーグルとマイクロソフトのここ20年位の株価の推移をみてみましょう。上の図がグーグルで、下の図がマイクロソフトです。
グーグルの方は、綺麗な上昇曲線を描いています。一方、マイクロソフトは2000年のITバブルで一旦最高値をつけた後に、10年ほど株価は停滞していました。しかし、ここ最近になって再上昇を初めて過去最高値を更新しています。
グーグル(アルファベット)のPERが 33倍で、マイクロソフトのPERは 32倍です。両者とも成長期待で割高な状態です。
今後の株価ですが、両者とも予断を許さないですね。グーグルの方は、自動運転やIoTで再び世界を席巻すればさらなる急成長がありそうです。
マイクロソフトの方は、人々のスマホシフトが進んでいますので、既存のパソコンソフトだけでなくどれだけ新規分野を開拓できるかにかかっているでしょう。
個人的にはグーグルの方が成長期待が高い様に思われます。