シャープの業績を調べて、今後の株価予想をしたいと思います。
まず、シャープの基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。
シャープを3つの側面(2015年3月期)から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、PL面(損益計算書)、BS(貸借対照表)、時価総額です。
(1)PL(損益計算書)
売上高 2.7兆円、 純利益 -2200億円 (海外65%、売上高純利益率-12%)
(2)BS(貸借対照表)
総資産 1.7兆円、 自己資本1400億円 (ROA -11%、ROE -197%)
(3)時価総額 2200億円 (PER -1、PBR 1.5)
従業員数は4.4万人です。なので、従業員一人当たりの売り上げは、6100万円で、従業員一人あたりの純利益はマイナス500万円です。従業員の平均年収は720万円です。これは酷いですね。赤字垂れ流しの状態です。
一年で2000億円の赤字ですので、一年で自己資本が全額吹っ飛んでしまうレベルですね。もういつ倒産してもおかしくないところです。
今回は、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることで調印がすんだとのことですので、順調に再建が進むと良いですね。
売上が3兆円くらいの規模の会社であれば、純利益は1000億円程度はほしいところです。順調にこのレベルまで、再建が進めば、時価総額がこの10倍程度で1兆円くらいまで大きくなってもおかしくないですね。(あくまで、順調に再建が進めばですが、、、)
すると、株価も現在の130円付近から、1000円くらいまでうまくすれば回復する可能性があります。もちろん、そのまま倒産して、紙屑になる可能性もありますが、、、
シャープへの投資はギャンブルですね。。。個人的には投資する気はしませんね。
それにしても、4万近くも社員がいるんですね。リーマンショック前の2007円くらいまでは、シャープは絶好調であったことを思い出します。たった10年でこんなになってしまうなんて怖いですね。。。