ここ数年、株価の低迷にあえいでいたIBMの株価が復活しています。
下図がIBM株の月足長期チャートです。
2011年以来、IBMは自社株買いをすすめており、公開株の割合は21%減っています。そして、その間にIBMの株価は23%上昇しています。バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)は、2011年頃からIBM株をポートフォリオに追加しています。
ここ5年間でIBMの純利益は28%も下落しています。2016年には、IBMの当期純利益を119億ドルでした。バークシャーは総株式の8.5%を所有しています。2016年第4四半期には大量株式保有者報告書には、バークシャーは最大の株保有者となっています。バークシャーは、これまで 146億ドルをIBMに投資していますので、2016年の投資リターンは7%になります。アメリカ国債10年物の利回り2%ぐらいですのでそれと比べると、かなり良いですね。ちなみに配当率は44%でした。
2017年1月に、IBMは四半期決算報告をしました。2016年第四半期において、一株あたりの純利益(EPS)は4.73ドルでした。セグメント別に見ると、コグニティブソリューション、テクノロジーサービス、クラウドプラットフォームが成長セクターでした。特に、ハイブリッドクラウドサービス、アナリティクス、セキュリティがこれらのセクターに貢献しました。世界が、さらにクラウドベースのプラットフォームに以降していくと、これらのサービスはさらに成長するでしょう。
最近、1年間でIBMの株価は41%も上昇しました。S&P500のこの時期の上昇率が25%なので、ベンチマークに比べても上昇は著しいですね。
バフェットも、苦しんできたIBM株でも、ようやく良い結果を出しつつあります。