4000社以上もある株式銘柄からどうやって優良銘柄を選び出せば良いでしょうか?個人で全部調べるのは骨が折れます。そこで、オススメなのが定評のある優良投資信託の組み入れ銘柄を参考にすることです。優良な投資信託は、優秀なファンドマネージャーが時間をかけて会社を調査しています。そのアイデアと労力にただ乗りしてしまおうというわけです(笑)
今回は、スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)に注目してみましょう。下記が、組み入れ銘柄のリストです。()内の%は、組み入れ比率を表しています。
化学(17.6%)
花王:トイレタリー国内首位で、化粧品でも大手です、海外売上が35%です。
ユニ・チャーム:生理用品、幼児、大人用オムツ用品でも首位です。海外売上が65%です。
医薬品(5.5%)
ロート製薬:一般用医薬品の目薬で世界首位。海外売上が42%です。
機械(0.0%)
クボタ:農業機械で国内トップです。海外売上が68%です。
ダイキン工業:エアコン世界首位です。国内は業務用で首位です。海外売上は75%です。
電気機器(20.2%)
日本電産:世界首位のHDD用などの精密小型モーターから車載、産業用などの中大型にシフトしています。海外売上が85%です。
キーエンス:FAセンサーなど検出・計測制御機器大手です。海外売上が53%です。
輸送用機器(6.9%)
いすゞ自動車:国内トラック製造販売大手です、海外売り上げが64%です。
シマノ:変速機、ブレーキ部品などの自転車文品で世界首位です。海外売り上げが91%と高いです。
精密機器(10.9%)
テルモ:医療機器大手です。カテーテルなどの心臓血管領域に強みがあります。海外売り上げが64%です。
その他製品(10.6%)
フジシールインターナショナル:熱収縮性ラベルで先行しています。市場シェアが50%を超えていて専業トップです。海外売り上げが42%です。
アシックス:欧米のランニングシューズに強みがあります。海外売り上げが76%です。
ピジョン:育児用品で国内トップです。海外売り上げが54%あります。
情報・通信業(8.5%)
ソフトバンクグループ:国内携帯電話の大手です。アメリカの携帯電話会社のスプリントなども傘下にしています。海外売り上げは55%です。
卸売業(11.7%)
三菱商事:総合商社大手です。三菱グループの中核です。海外売り上げが34%です。
ミスミグループ本社:FA,金型用部品の専門商社ミスミが中核です。海外売り上げが46%です。
小売業(7.9%)
良品計画:無印良品のブランドで衣料、雑貨、食品などの卸、小売です。海外売り上げが35%あります。
どれも、ブランド力のあるいわゆるバフェット好みの銘柄ですね。特に注目したいのが、海外売り上げ比率が高い会社が多いことです。これから少子化、人口減で、国内市場が細っていく中で、長期投資で報われるにはやはり海外市場の成長を取り込める会社しかありません。上記の会社はどれも、海外市場を見据えてビジネスをしており、良い銘柄ばかりですね。
長期投資をする人は、上記の銘柄を一度はポートフォリオの候補に入れることを考えてみると良いと思います。
今後の記事で、これらの銘柄の一つ一つを解説したいと思います。