味の素の業績を調べて、今後の投資判断をしたいと思います。味の素は、言わずと知れた調味料の国内最大手企業ですね。
まず、味の素の基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。
味の素を3つの側面(2015年3月期)から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、BS(貸借対照表)、PL面(損益計算書)、時価総額です。この3つの側面を見るのは、総資産、売上高、時価総額の絶対値が大体同じオーダーになり、互いに比較すると会社の大雑把な全貌がわかるからです。
(1)BS(貸借対照表)
総資産 1.3兆円、 自己資本6800億円 (ROA 7.4%、ROE 3.7%)
(2)PL(損益計算書)
売上高 1兆円、 純利益 460億円 (海外54%、売上高純利益率4.6%)
(3)時価総額 1兆4600億円 (PER 23(予)、PBR 2.2)
味の素の従業員数は31000人です。なので、従業員一人当たりの売り上げは、3200万円で、従業員一人あたりの純利益は150万円です。従業員の平均年収は923万円です。
味の素は、食品セクターなので、デフェンシブ株ですね。また、海外比率が50パーセントを超えていて、縮小する国内市場にも対抗できそうです。
ただ、味の素のここ10年くらいの売り上げをみてみると、それほど伸びているわけではありません。利益は伸びているので経営効率は上がっているようです。
味の素はデフェンシブ株なので魅力的な株ですが、味の素の株価は現在(2016年4月)2503円で、歴史的に見ても割高のような気がします。2015年の一株利益78円の20倍の1500円程度まで急落する場面があれば、買っていっても良いかもしれません。
現在のところは様子見にしたいと思います。