薬品業界の代表的な2つの会社を業績比較をして、今後の株価予測をしたいと思います。
今回取り上げる会社は国内新薬メーカー最大手の武田薬品工業と、大衆薬で特に目薬に強みのあるロート製薬に取り上げたいと思います。
武田薬品工業は、新薬メーカーで、病院などで使われる新しい薬を開発して販売するという会社です。
一方は、ロート製薬は、目薬で有名なように一般の薬局で売られている薬を製造販売しています。また、スキンケアなども大きな柱です。
さて、この2つの企業の業績を見てみましょう。
上図は2つの会社のここ10年の売り上げ、純利益、一株利益の推移です。
ロート製薬が安定的に業績を伸ばしている一方、武田薬品は業績が大きくぶれています。
武田製薬のような新薬会社は、画期的な新薬を開発と爆発的な利益を残せますが、特許切れなどで収益の柱を突然失うリスクがあります。また、薬価は国に管理されているところもリスク要因です。
一方、ロート製薬は目薬やスキンケアなど柱にしており、新薬など新しい商品に頼らなくても安定的な売り上げが期待できます。また、薬価も自由に決められますので、そういう意味で、ロート製薬の方がディフェンシブな銘柄ですね。
次が、ここ10年間の2つの会社の株価の推移です。
武田薬品とロート製薬を比べると、業績と連動して、ロート製薬の方が株価がしっかりと上昇しています。武田製薬はリーマンショック前の高値を超えられていません。
新薬メーカーは、利益を新薬開発に依存しているので、投資するにはギャンプル的な要素があります。
投資するならば、ロート製薬の方が良さそうですね。
ただ、今は両会社とも割高なので、投資するのは次の景気の底の時や、暴落時まで待った方が良さそうです。
とりあえず、今は監視銘柄としておきたいですね。