アメリカの代表的な世界企業であるIBMの業績を調べて、今後の株価予想をしたいと思います。
まず、IBMの基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。
ソフトバンクを3つの側面(2014年12月期)から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、PL面(損益計算書)、BS(貸借対照表)、時価総額です。
(1)PL(損益計算書)
売上高 92BD、 純利益 12BD (売上高純利益率13%)
(2)BS(貸借対照表)
総資産 117BD、 自己資本 11BD (ROA 15%、ROE 129%)
(3)時価総額 144BD (PER 9.3、PBR 13)
ここでBDは10億ドルを表します。およそ1BDは1000億円です。
従業員数は38万人です。なので、従業員一人当たりの売り上げは、日本円での概算で2400万円で、純利益は300万円です。IT系の企業は他の製造業にくらべて、一人あたりの売り上げが、小さくなる傾向にありますね。製造装置や原材料費がいらないので、当然といえば、当然ですが、、、
上記のデータを見て気づくことは、IBMの売上、総資産、時価総額が大体10兆円(100BD)のレベルで一致していることです。ROEが100パーセントを超えていることをみても、大変効率の良い経営をしていることが分ります。
余計な資金をため込まずに、株主還元をしてきていることが分ります。これはアメリカ企業によくある経営スタイルですね。日本企業はこの資金効率を気にせず、不要な資金を内部留保でため込んでいる企業が多いので、IBMをはじめとするアメリカ企業とは対照的です。
株主の立場からすると、日本企業もこの株主還元の姿勢を見習ってほしいと思います。
IBMの今後ですが、アマゾンやファイスブック、グーグルなどの他のIT企業にくらべて、存在感がなくなってきているのは否めません。
ただ、IBMが立ち上げている新しいビジネス「コグニティブ・ビジネス」がこの先伸びてくれば、株価も大いに期待できるところです。バフェットもIBMの今後には注目しているようです。
IBMが推進しているコグニティブ・ビジネスとは、IBM Watsonを用いて、大量のビックデータを理解、推論、学習。思考するある種の人工知能を提供するサービスです。
日本の企業でも、採用するところが出てきているところです。こればビックウェーブになるかどうかがIBMのの株価の今後を左右しそうです。