ハースト指数のトレード応用

マーケットのトレンドを測る指標として、ハースト指数というものがあります。このハースト指数を用いたトレード手法を紹介します。

ハースト指数とは

もともとハースト指数というのは確率論の概念で、トレードとは関係ないのですが、このハースト指数という数学的な概念をつかうと、値動きのトレンドを測ることができます。詳しいことは、数学の参考書に譲りたいと思いますが、簡単にその解説をしてみたいと思います。

ハースト指数は0から1までの値をとります。相場が完全にランダムに変動する場合、ハースト指数は0.5の値をとります。トレンドが強くでる相場の場合、このハースト指数は0,5以上の値をとります。逆に、トレンドが出にくく、もとの値段に戻りやすい相場の場合、ハースト指数は0.5以下の値をとります。

要するに、ハースト指数が0.5以上であれば順張り有利、0,5以下であれば逆張り有利というわけです。

ハースト指数をHとして、まとめると、次のようになります。

 

  • H>0.5 -> トレンド相場、順張りが有利
  • H=0.5 -> 完全なランダム相場
  • H<0.5 -> もみ合い相場(平均回帰相場)、逆張りが有利

 

トレード戦略としては、ハースト指数が0.5以上であれば、トレンドが出やすいので、損小利大作戦が有利となります。逆にハースト指数が0.5以下であれば、細かく利確する、損大利小作戦で、コツコツと利益を重ねるのが有利といえます。

 

実際の市場におけるハースト指数

さて、実際の相場のハースト指数はどうなっているでしょうか?

 

過去の金融の研究者たちの研究によると、為替、株などの市場で、ハースト指数は0.5に近い値を取ります。ただ、多くの場合、完全に0.5と言うわけではなく、若干0.5より大きい場合が多いです。特に、長い時間軸(時間足より日足など)で、ハースト指数が0.5より大きくなる傾向にあります。

 

この結果を単純に解釈すると、統計的に見て、長い時間足でのトレードでは、損小利大作戦が有効になります。

 

ただ、日足などの長い足で、損小理大のトレードをするのは、心理的になかなか難しいです。行動経済学で有名なプロスペクト理論によると普通の人が単純にトレードすると損大利小になります。人間はトレードで自然に負けるようにできているわけですね。。。

 

 

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