大塚家具とニトリの企業比較と株価分析

家具の大手の大塚家具とニトリの企業業績の推移と今後の株価の予測をしたいと思います。

大塚家具は総合家具の小売り大手で、家具を買ったことがある人も多いのではないでしょうか。都市部で展開していて、中高級品や輸入品に強みを持っています。最近では、創業者の父親と娘の一族対立のニュースが記憶に新しい人も多いのではないでしょうか?

ニトリも全国トップの家具・インテリア製造の小売りチェーンです。リーズナブルな価格が好感されて、よく利用される人も多いと思います。開発輸入品が8割占めており、海外に自社工場もあります。

 

さて、ニトリと大塚家具のここ10年の業績の推移を見てみましょう。

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(MSMマネーより抜粋)

 

薄い青色の線が売上高です。大塚家具の売り上げが横ばいに対して、ニトリは見事な右肩上がりです。大塚家具と比べると、ニトリの成長力がとても強いことが印象に残ります。

 

 

次に黄色の線が、一株あたりの純利益の推移を表しています。両社ともに右肩上がりに見えますが、ニトリの方は常に一株あたりの利益が常にプラスに対して、大塚家具の場合は2010年あたりまで一株あたりの利益がマイナスになっています。

 

 

この図ではデータになっていませんが、大塚家具は2016年12月の決算で一株あたりの利益が−250円と大幅な利益減が予想されており、かなり苦戦しています。

 

業績的に見ると、勝ち組のニトリと負け組の大塚家具とはっきりしています。大塚家具の新社長の今後の采配に注目がありますが、なかなか巻き戻しは難しいそうですね。

 

私自身は、大塚家具の机を買っていますが、作りがしっかりしていて重宝しています。ただ、これから人口減を迎えて、空き家がどんどん増える中、国内市場だけを主戦場にしている家具会社の先行きは結構厳しそうです。

 

さて、次は両社のここ10年の株価の推移を見てみましょう。

 

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両社の株価を見ると、業績の差がそのまま株価に現れています。ニトリの方は、好調な業績に裏打ちされる様に株価も右肩上がりです。それに比べて、大塚家具の方はリーマンショック後の株価の落ち込みから全く回復していません。

 

どちらに投資するかといえば、今の段階ではニトリの方が良さそうですね。ただ、大塚家具が何かの新方針や方向転換を打ち出して、回復する場面があるか注意深く見守っても良さそうです。