投資の王道は「人の逆をいく」にあり!今だからこそ仕込みたい株とは?(地銀の「じもとHD」の魅力)

リーマンショック以降、世界経済は驚きのスピードで回復して拡大してきました。しかし、世界中を恐怖に陥れているコロナウイルスのせいで、再び経済危機に突入してしまう可能性が高くなっています。こんな時、多くの投資家は市場から逃げ出すことを考えてしまいます。どこが底か分からない恐怖に怯え、冷静な判断ができなくなってしまうのです。

 

しかし、振り返ってみれば多くの成功している投資家は、ピンチだといわれている時に、資金を注入して、資産を拡大してきたのも事実。では、こんな状況の中、私たち個人投資家はどのように市場と向き合えばいいのでしょう?今回は、経済危機が来るかもしれないといわれている、現在だからこそ仕込んでおきたい業種と銘柄について紹介していきます。

 

地銀の未来とは?

地銀に投資しませんか?もし、証券会社の営業にこのように言われると、多くの方は眉をしかめるかもしれません。それも、現在の経済状況を考えれば当然といえるでしょう。数ある業種の中でも、銀行を取り巻く環境は決していいものではないからです。

 

いつまで続くか分からないマイナス金利。少子高齢化による、顧客数の減少。不況による貸出先の減少。
これらの要因が重なり、銀行株は長い間PBR1倍を上回れずにいたのです。中でも地銀の株価は底這いを続けているといっても納得できるほど。実際、低PBR銘柄を検索すれば、多くの地銀が名を連ねています。

 

しかし、本当に銀行株、地銀株は投資価値がないのでしょうか?
そんなことはありません。なぜなら、銀行というのは経済になくてはならない業種だからです。
まして、地銀となると地方経済を支える中心。置かれている状況に対して悲観しているだけでは、本来の役割や目的を見失ってしまいます。最初に紹介した通り、誰もが見抜きしなくなった時こそ大きなチャンスだということは、過去の歴史を振り返ってみれば分かること。

 

次章では、地銀に投資に魅力がある理由を紹介していきます。

 

地銀に投資の魅力がある理由

地銀の役割は、地方経済のお金の流れを支えるという部分にあります。つまり、地方経済の土台ということ。そのような、大切な役割を持っている業種なので、大きな倒産リスクがあると、それだけで地方経済は足枷をされることになってしまいます。

 

また、万が一、倒産してしまうと世界経済にも影響を与えかねません。現在、円が世界で評価されているのは、それだけ日本という国が各国から信頼されているからです。仮に、地銀とはいえ、銀行が倒産したというニュースが流れれば、その信用に疑問符が付く事になってしまうのです。この影響は計り知れないので、国としても倒産されると困るという部分があります。

 

銀行が倒産する。そうなると、多くの預金者も慌てます。また、倒産した銀行以外も危ないかもしれないという噂が立つ事も考えられます。そうなると、多くの人が自分のお金を手元に戻す為に銀行に押し寄せることでしょう。このような状態になると、経済は簡単にパニック状態になってしまうのです。

 

銀行は、それほど重要な業種といえます。裏を返せば、簡単に潰すことができない業種だということが分かるでしょう。実際、他業種と比べてみると、それは明らかです。つまり、倒産リスクを他業種と比較した時に小さくなるということ。これが、地銀をおすすめする最初の理由です。

 

将来性と配当利回りの高さ

また、大切な部分を見落としてはいけません。それが、企業努力の部分。現在、地銀を取り巻く環境はとても厳しいもの。それは、当事者である地銀関係者が誰よりも理解しています。だからこそ、多くの地銀は現状の中でも利益を確保しようと、必死に経営努力をしています。つまり、厳しい現実を乗り越えられるだけの力を身に付けようとしているということ。

 

もし、乗り切る体制が整い、無事に環境が戻るようなことがあれば、多くの地銀が好決算を出すこと事が予想されます。更に、現在の地銀には大きな魅力があります。

 

それが、配当。配当利回りの高い銘柄を検索すると、低PBR時と同じように多くの地銀が名を連ねています。
例えば、じもとHDもその一つ。

 

地銀のおすすめ銘柄

じもとHDは、きらやか銀と仙台銀の経営統合で12年に誕生した地銀です。公的資金が注入された事でも知られていますが、同時に復興支援の資金供給機能を強化した地銀としても知られています。

 

ただでさえ、進んでないと言われる復興状況において、その復興を支える地銀を潰すという事は考えにくいといえるでしょう。なぜなら、復興支援を強化している銀行を潰すという事は、復興を遅らせる事に繋がりかねないからです。このような背景を考慮して、じもとHDの現状を見てみましょう。

 

じもとHDの2020年4月24日時点の終値は93円。
PBRは0.15倍。
配当は5円。
配当利回りは5.38%となっています。

 

この5.38%という利回りは、決して小さなものではありません。もちろん、配当が下がってしまうというリスクはあります。しかし、それでもトライするだけの価値はあるといえるでしょう。そして、もう一つ大切なのは、例え株価が今よりも下がったとしても、決済しなければ損をしないということ。

 

景気には波があります。いい時もあれば、悪い時もある。そして、大切な事は景気はいつまでも同じ状況を保ち続けられないという部分にあるのです。配当という利益を享受しながら、来たるべき時を待ち続ける。しかも、享受できる配当は利回りで考えた場合、決して小さなものではないのです。

 

乱高下している現在の市場を相手に、下手な投資を繰り返しリスクを増やすよりも、腰を据えて配当という利益を受け取りながら待ち続けるという方が、リスクは小さいと思いませんか?他業種と比べた時の倒産リスク。いつまでも続けられない低金利政策。現在の金利に耐えうるだけの企業努力。復興支援に力を入れている現状。これらの状況を考えれば、いまこそ放置されている「じもとHD」に投資してみる価値はあるといえるでしょう。

 

まとめ

もし、長期的な保有を目指すのであれば、危機的な現状だけを見るのではなく、冷静な目で現状分析と将来を見据える力が必要になってきます。
長期保有を目的としていれば、目の前の株価に惑わされる事もありません。配当を受け取りながら、来たるべき時を待てばいいのです。銀行預金で得られる金利に比べれば、配当利回りの数字は驚くばかり。

 

本来、投資というものは、目の前の値段だけを追いかけるものではないのです。将来を見据え、その将来に対して資金を投じるもの。それが、本来の投資といえるのです。大切な資金を失わない為にも、将来を見据えた投資が大切になってくると思いませんか?

 

*本稿は協力執筆者による記事です。

*投資は自己責任でお願いいたします。