2016年6月(予測)のあいホールディングス(3076)の業績をみてみました。あいホールディングスは、防犯カメラなどのセキュリティーシステムやカードシステムの開発販売会社です。ここ数年、業績が急拡大している優良企業です。
まず、あいホールディングスの基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。企業業績は会社四季報CDROM版で調べましょう。私は毎号買っています。
あいホールディングスを3つの側面(2016年6月期(予想))から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、BS(貸借対照表)、PL面(損益計算書)、時価総額です。この3つの側面を見るのは、総資産、売上高、時価総額の絶対値が大体同じオーダーになり、互いに比較すると会社の大雑把な全貌がわかるからです。
(1)BS(貸借対照表)
総資産 460億円、 自己資本320億円 (自己資本比率 70% ROA 12%、ROE 17%)
(2)PL(損益計算書)
売上高 530億円、 純利益 58億円 (海外28%、売上高営業利益率10%)
(3)時価総額 1640億円 (PER 28(予)、PBR 4.1)
このあいホールディングスは、この10年間、右肩上がりで急成長している優良企業です。防犯システムの需要は年々増えていて、まさに成長産業ですね。ROEも17%と驚異的な収益力があります。
ファンドマネージャーなどにも注目されており、いろいろなファンドの銘柄に組み入れられています。
良い株ですが、現在PER28倍まで買われており、株価は割高水準にあると思われます。ここから買っていくのは、投資戦略としては良くなさそうです。
ただ、一時的な要因で急落する場面があれば、買いを検討しても良いと思います。水準としてはPER20倍くらいまで落ち込んでくれば買いを検討してみたいと思います。