CIJ(4826)の業績をみて投資判断をした。

2016年6月(予測)のCIJ(4826)の業績をみてみました。CIJは、独立系のシステム開発会社で、日立製作所やNTTデータなどを主な顧客にしています。

仕事量は豊富にあるが、システムエンジニア不足による機会損失が続いているようです。もったいないです。

まず、CIJの基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。企業業績は会社四季報CDROM版で調べましょう。私は毎号買っています。

CIJを3つの側面(2016年6月期(予想))から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、BS(貸借対照表)、PL面(損益計算書)、時価総額です。この3つの側面を見るのは、総資産、売上高、時価総額の絶対値が大体同じオーダーになり、互いに比較すると会社の大雑把な全貌がわかるからです。

(1)BS(貸借対照表)

総資産 125億円、  自己資本98億円 (自己資本比率 78% ROA 7%、ROE 9%)

(2)PL(損益計算書)

売上高 180億円、 純利益 8.8億円 (海外0%、売上高営業利益率4.8%)

(3)時価総額 104億円 (PER 11.8(予)、PBR 0.93)

このCIJの特徴は、なんといっても現金保有率の高さでしょう。総資産125億円に比べて、現金が64億円もあります。時価総額が104億円ですので、単純なPERが11.8であることを考えると、かなり株価は割安な印象です。

システム開発の需要はまだまだ堅調と思われます。ITは成長産業であり続けることを考えると、この企業の成長余地は大きそうです。

ただし、大手の会社の下請けであることで景気が悪くなってくるともろに影響を受けそうです。ここ10年くらいの業績を見てみると、リーマンショックの2009年に大きく利益を減らしており、景気循環の影響を受けそうです。

この会社の少し株を持っていますが、もうしばらくホールドしたいと思います。大きく下げたら買い増したいと思います。