アップルは言わずと知れた米国のスマホ・パソコンメーカーですね。今は亡きスティーブジョブズが立ち上げた優良スマホ・パソコンメーカーです。iPhoneを持っている人も多いのではないかと思います。
またWindows機の対抗馬として、マッキントッシュなどのパソコンも製造していて、世界中に根強いファンがいます。最近では、著名投資家のウォーレン・バフェットがこのアップルに投資をしたことが話題になっています。
まず、アップルの基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。
アップルを3つの側面(2015年12月期)から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、PL面(損益計算書)、BS(貸借対照表)、時価総額です。
(1)BS(貸借対照表)
総資産 290BD、 自己資本 110BD (自己資本比率 38%, ROA 18%、ROE 48%)
(2)PL(損益計算書)
売上高 223BD、 純利益 53BD (売上高純利益率23%)
(3)時価総額 550BD (PER 10.3、PBR 5)
ここでBDは10億ドルを表します。およそ1BDは1000億円です。
これらの情報をグラフにすると以下のようになります。
[columnChart vaxis=”{title: ”}” haxis=”{title: ”}” title=”2015年アップルの業績と時価総額”]
[‘年次’, ‘単位:10億ドル’],
[‘時価総額’, 550],
[‘売上高’, 223],
[‘純利益’, 53],
[‘総資産’, 290],
[‘自己資本’, 110],
[/columnChart]
アップルの業績で目を引くのは、まず売上高純利益率ですね。なんと20パーセントを超えています。これは驚異的ですね。日本企業の売上高純利益率をみると数パーセントというのがほとんどです。10パーセントを超えている企業はほとんどありません。
アップルというブランド力は、高価であっても世界中の人にiphoneを買わせてしまうようです。かくいう私もiphone派です(笑)
またROEもほぼ50パーセントに達しています。これはすごいです。毎年自己資本の半分の利益を稼ぎ出しているということですね。日本企業でこんな高いROEの企業は、ほとんど見たことがありません。
さてこの優良企業であるアップルが割安かどうかですが、PERを見るとほぼ10倍程度です。アップルの株価に少なくとも割高感はありませんね。
懸念材料としては、iphone神話が崩れてきているのでないかという市場の見方です。確かにiphoneの次のキラーデバイスは出てきておらず、さらなる大成長の兆しは見えません。
ただし、スマホはこの先10年以上は人々の必修アイテムで、アップルブランドを凌駕するようなスマホメーカは出てきそうにもないことを考えると、まだまだアップルの業績は堅調に推移しそうです。
特に新興国にもまだまだ潜在的なiphone需要がありそうです。今後もアップルの成長が期待できそうです。
割安感のある現在にアップル株に投資するのは悪くなさそうです。