村田製作所(6981)の決算書をみて、今後の株価を予想してみた。

2016年4月28日発表の村田製作所の決算をみてみました。村田製作所は、電子部品メーカーで、スマホ向けなどに部品を提供しています。

まず、村田製作所の基本的なファンダメンタルの指標を見てみたいと思います。

村田製作所を3つの側面(2016年3月期)から見てみたいと思います。ここで3つの側面とは、BS(貸借対照表)、PL面(損益計算書)、時価総額です。この3つの側面を見るのは、総資産、売上高、時価総額の絶対値が大体同じオーダーになり、互いに比較すると会社の大雑把な全貌がわかるからです。

(1)BS(貸借対照表)

総資産 1.5兆円、  自己資本1,2兆円円 (自己資本比率 81% ROA 18.9%、ROE 17.3%)

(2)PL(損益計算書)

売上高 1.2億円、 純利益 2000億円 (海外92%、売上高営業利益率22.7%)

(3)時価総額 3.3兆円 (PER 14(実)、PBR 2.33)

 

村田製作所で注目すべきところは、売上高営業利益率が20%を超えているところですね。電子メーカーでは、驚異的な利益率です。独占的な競争力を持っていることが推察されます。実際に村田製作所は、スマホの各種の部品を提供しており、最終消費財ではないですが、一般消費者には隠れた優良企業です。

 

海外売上も92%と、世界市場で戦っており、縮んでいく日本市場の影響は受けにくと思われます。

 

ただ、懸念は電子部品メーカーは、景気循環株であるということです。じっさいにリーマンショックの翌年の2009年には営業利益が赤字となっています。

 

なので、優良企業とはいえ、景気過熱気味のときに買うのは危険ですね。

 

今はまだまだ様子見をした方が良いでしょう。景気のボトムの時に、こっそり買っておくのがよさそうです。