CSSホールディングスが決算発表、今後どうなる?

CSSホールディングス(2304)が本日(11/16)に通期の決算発表をしました。なかなか良さそうな内容ですが、決算内容を見てみたいと思います。

 

CSSホールディングスは、国内のスチュアート事業が中心です。具合的には、ホテルの食器洗浄や衛生管理なのです。

 

さて、今回の通期の決算の結果は以下の通りです。

 

売上 18,129百万円(予想18,000百万円,前期17,654百万円)

営業利益 447百万円(予想380百万円,前期334百万円)

経常利益 503百万円(予想340百万円,前期322百万円)

純利益 464百万円(予想260百万円,前期253百万円)

一株あたりの純利益 92.01円(予想51.54円,前期50.23円)

(来季の通期)一株あたりの純利益(予想)48.96円 (u)

一株あたりの純利益の予想と実績の乖離*PER 200円程度

 

今回の決算は好内容でしたね。増収増益です。さらに純利益が前年や予想に比べて倍増しています。ただ、会社発表によるとこの純利益の大幅増は、「課税所 得が想定を上回ったことにより、連結納税における法人税の繰越欠損金が解消し」たことによるそうです。本業も多少良かったようですが、それよりも税金がらみの一時的な増益のようです。

 

なので、来年の通期の一株あたりの純利益予想も、前年度の実績や今年度の予想とほぼ同じ水準の50円くらいとなっています。今回の増分効果は除外されていますね。

 

決算発表前のここ数日株価は上昇しており、本日の終値で561円となっています。また今季の予想利益を用いた昨日までのPERとPBRが11.5と1.11です。今回の決算発表の数値を用いるとPERは5倍くらいになると思います。

 

今回の決算の「一株あたりの純利益」の予想と実積値の乖離が40.47円です。この数字に最新のPERの5をかけると株価上昇幅の理論値は200円位になります。ただ、今回の利益上昇が通常営業ではなく税金がらみの一時的なものであることも注意する必要があります。株価は理論通りには動きませんが、今後どうなるでしょうか?

 

それでは明日も頑張りましょう。