映画の大ヒットからパーク再開、ストリーミング躍進まで──ウォルト・ディズニーの過去10年の戦略を財務・株価データで振り返りながら、今後の株価展望を初心者にもわかりやすく解説します。
1. ビジネスモデル概観
ディズニーはメディアネットワーク(放送・ストリーミング)、テーマパーク&リゾーツ、映画スタジオ&ライセンスの3本柱で収益を形成しています。ストリーミングサービスの拡充、全世界のテーマパーク再開、映画・コンテンツ配信が今も成長ドライバーとなっています。
2. 売上高・純利益の推移
売上高は2015年の524.65億USDから2024年の913.61億USDへと約75%増加。純利益は2020年のパンデミック影響で赤字を計上したものの、その後急回復を遂げています。
3. 営業CF・投資CFの推移
コロナ直前の2019年に営業CFは142.95億USDを記録し、2024年は139.71億USDを維持。投資CFは常にマイナス圏だが、主にパーク&コンテンツ投資が要因です。
4. 株価動向の要因分析
株価は2015年の97.93USDから2024年の111.35USDへ。ストリーミング加入者数増加、テーマパーク再開効果、大ヒット映画リリースが主な押し上げ要因です。
5. バリュエーション分析
2024年の理論株価(EPS×15倍)は40.8USD、市場価格は111.35USDと大きな乖離。PERは30倍超で、成長投資が株価に織り込まれています。
6. リスクと注意点
- コンテンツ制作コストの膨張
- 景気後退時のパーク来客減少
- 競合サービスとのシェア争い激化
7. 今後の展望
AI×コンテンツでのパーソナライズ配信や新興国テーマパーク開発が成長機会。サブスク収益の拡大と海外展開が鍵となります。
8. まとめ+免責事項
本記事は公開情報をもとに執筆しました。投資判断は自己責任で行ってください。