なぜトレード回数を増やすと勝てなくなるのか?

FXや株式トレードで、どれ位の頻度でトレードしているのかというのは、トータルで勝てるかどうかの重要なファクターになります。

 

FXの為替レートや、株価は取引参加者の売買注文によって上下します。なので、為替レートや株価には大きく分けて2つのフェーズがあります。

 

まず最初のフェーズとして、特に大きな材料がなくて、それぞれの参加者が違う思惑を持って売買している期間です。この期間においては、それぞれの参加者が異なった考えで取引をしているので、価格は無秩序なランダムな動きをします。この時期は、トレードで利益を上げようとすれば、危険な時期と言えます。ひたすらランダムに動く値動きで、博打と同じですね。この時期をランダムフェーズと名付けましょう。

 

もう一つのフェーズは、大きな材料があり、多くの市場参加者の思惑が一致している時です。このフェーズにおいては、トレンドが出やすく、比較的儲けやすい時期と言えます。トレードをするのであれば、この材料を伴ってトレンドが出ている時期が最適と言えるでしょう。この時期をトレンドフェーズと名付けましょう。

 

さて、問題はこの無秩序のランダムな値動きをするランダムフェーズと、一方向にトレンドが出やすいトレンドフェーズは、どのくらいの割合で出現するかです。多くの場合、トレードに適したトレンドフェーズの時期よりも、危険なランダムフェーズの時期のほうが圧倒的に長いです。つまり、相場のほとんどの時間は危険なランダムフェーズで、有利なトレンドフェーズはちょっとしかありません。

 

なので、実際にトレードしても期待値がプラスになる時期は限られているので、儲けようと思えば取引回数を少なくしてトレンドフェーズだけで取引をした方が有利です。

 

トレード回数を増やしていくと、どうしてもランダムフェーズにも手を出さなくてはいけなくなり、損失が膨らみがちになります。

 

もちろん、トレードをギャンブル的にやって遊びたければランダムフェーズでもドンドン取引すれば良いのですが。。。

 

以上をまとめるとトレードで儲けようと思ったら、トレード回数を少なくしましょうということですね。

 

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